山口県隧道放浪記。
どうも、つづみです!
またまたトンネルへ行って来たので、その様子をつづろうと思います!
前回は写真を多めに!と思っていましたが、見返すとそこまで多くないなぁと感じました💦💦
なので今回こそ!!写真多すぎ!ってくらいの気持ちでいこうと思います!
合計で5つのトンネルを見てきました!回るのになんと一日費やしました……!
湯田温泉が途中にあったので、そこによってもよかったかなぁ、と帰りついた後に思いました笑
ではさっそく、1つ目のトンネルがこちら!
ドン!
ドン!!
ドン!!!
……これはちょっと近すぎ。
「佐波川ダムトンネル」
佐波川は「さばがわ」と読みます!
扁額がないので正確な名称がわかりませんが、
ダムトンネルとあるように、ダムのふちにあります。ここをくぐりけるとダム沿いの遊歩道へと繋がっており、湖を見ながら野鳥の声を楽しむことができます!
車で通り抜けるように設計されているのでしょうが、Uターンも離合も出来ない細道で、ゲンコツほどの石がごろごろ転がっていて危険なので、車で行く場合は佐波川ダム事務所前の駐車場に停め、歩いていきましょう
こちらが内部の様子です
外から見ると薄暗くジメッとしていて気味が悪くみえますが、中に入ってみると涼しく照明もありますので、不快感はほとんどありませんでした。
トンネルというか洞窟と言った方が雰囲気をつかみやすいと思います
手彫りの内面にモルタルを吹き付けた様子ででこぼこがより洞窟感を醸し出しています
…………。
さて、このトンネル。実際に調べてみるとすぐわかりますが、心霊スポットとしてとても有名なのだそうです。
以前立ち寄った際はいわゆる「逢魔が時」と呼ばれる時間で、その際の写真がこちらです。
・・・・・・。
まあたしかに、ちょっと怖かった。
ですが「ダム」「トンネル」「慰霊碑」「人の気がない」などと条件が重なれば、どこでも心霊スポットとして噂されるようになります。
怖いと思うのは、人間の本能です。「ここで昔、殺人があった」「自殺者が多い」など、本当のことならまだしも、でっちあげて噂を流布してるのは死者の冒涜だと考えます。
事故が多いのはその場所の安全性に問題があるんだろうし
冷や汗をかいたりドキドキするのは暗闇に恐怖を抱いているからなのです
実際に危ないのは生半可に有名な心霊スポットで出くわした不良軍団に違いないのです……。(本当に)
興味がある方は、絶対に安全に気を付けて散策してくださいね!
では、次!
「ゆづりは隧道」
路側には厚く落ち葉が堆積しています。右からはジャノヒゲがのび散らかしていました。
真ん中に落ち葉がないということは定期的に車が通っているのでしょうね(つづみもトンネル内で遭遇して焦った)。
おそらくこの道の先に小さな集落があるため、そこの住人が使ってるんじゃないかなぁと思います。
佐波川ダムは北西から南東にかけて斜めに長く、その一番下流に上記の佐波川ダムトンネルがあります。
湖の下側の道は佐波川ダムトンネルを抜けて遊歩道となっていますが、上側の道は国道489号線が通っています。
このトンネルは一応現役なのですが国道489号線の少し上を通る、旧489号線に位置しています。
現489号線には「ゆずりはトンネル」が開通しており、北側に駐車場があります。車で来訪される場合はこちらを利用しましょう!
このトンネルに照明はなく、徒歩で通過することは可能ですが、ライトを持っていくのがいいでしょう。
崩落や投棄物はありませんから、足に何か引っかかることはないですが、万が一車が通ってきた際に、自分の存在を相手に知らせるための重要なアイテムとなります。
ジャノヒゲが無くなったかと思えば今度は岩肌が露わになっています。上からは水が流れてきていて、水たまりができています。
なんとなく旧仲哀隧道を思い出しますが(※前回の記事参照)コンクリなので水には強そうです。アーチの脇のほうが濡れていましたが、少し表面がざらついているかなといったくらいでほとんど風化は見られませんでした。
トンネルをくぐりぬけて
南側の坑門がこちらになります。
扁額は読み取りにくいですが・・・・・・
「ゆづりは隧道」と読めますね!
被写体が標識になってしまいましたが、こちらの坑門で伝えたかったのは法面(両脇の人工的な斜面)の苔の具合です。ところどころ生えるシダも相まって、寂びれた雰囲気が静かに漂っています。
この旧道は、トンネルの内部も含めて側溝があり、水が多少なり通っています。
そのため水草が下部を埋め尽くしていてちょっと気持ち悪いました。集合体恐怖症の方はお気を付けください・・・!
基本的に、使用されていない旧道のトンネルは、内部の照明は撤去されており、長いトンネルになると前後から光は見えるものの中間付近はやはり真っ暗です。わたしは、半円の光と足音と息づかいのみを感じながら歩くのが好きなので、そういう点でこのトンネルは非常に良い体験になりました!
もと来た道を戻る!
次のトンネルは旧489号線を道なりに進むとあります。
現489号線を避けるようなカーブにしたがって進んでゆきます。
「野谷の石風呂」を通り過ぎるとすぐに見えてきます。
これはちょっと振り返って撮った標識。
もう少し早くくれば花見もできたのでしょうが、たいていは葉桜になっていました。
「裸隧道・裸堀隧道」
そうなんです!
実はこの手掘り感が満載のトンネルは二つが近い距離に存在しています。
私の通った順、写真の順で裸→裸堀となります。
さて。もうお気づきかもしれませんが・・・・・・
二つ目、崩れてんじゃん!
これにはリアルに「おぉ……」と声が出ました笑
この崩れた岩を少し握ってみると、すぐにヒビが入って割れてしまいました。かなり風化が進んでいます。
崩れて落ちた際の衝撃で、落岩のみがもろくなっているとも考えられますが、なんと隧道全体にヒビが・・・・・・
・・・・・・。
この隧道はあんまり長くないかなぁと思いました。大きな地震などがあれば一発だろうなと感じました。
言い換えれば
今がこの隧道の滅びゆく姿を目にする最後のチャンスかもしれません。
旧とはいえ、たしかに国道であったはずの道が、手入れや舗装がなければあっという間に雨風に侵食されて風化し、あっけなく崩れてしまうのです。
「ほら!早くいかないと崩れちゃうよ!」ってことが言いたいのではなく
過去に思いを馳せ、現在享受している「当たり前」のことを一度顧みることができると、つづみは思うのです。
こちら裸堀隧道を抜けて振り返った写真
坑門の上部が大きく欠けているのが分かりますか?
おそらく一度大きく崩れた名残でしょう
ビビりつつ写真を撮って、そそくさと帰りましたとさ。
で。
本来であればここで帰る予定でしたが、約束をしていたラーメン屋の開店時間よりかなり早く着いてしまうことから、追加でもう一つトンネルに行きました!
それがこちら
「大棚トンネル」
美しい・・・。
煉瓦のアーチが古めかしく佇んでいます。ここは昔「船木鉄道」という名で線路が敷かれていました。それが撤去され、トンネルのみが残っています。
※太平洋戦争末期に線路の鉄を国に提供したそうです
蒸気機関車が走っており、天井には煤っぽいもの(実際のものなのかわからない)がありました。
見てのとおりそこまで長いトンネルではないので、写真映えしそうだなあと思っていました。
道を真っ直ぐ進むと船木鉄道についての説明している看板がありました。この道の入り口にも、「大棚」と書かれた駅を模した看板がありました(フォントがダサいとか言わない)。
大棚トンネルの場所が少々わかりにくいので解説
GoogleMap先生がだいたいこの辺だよというのを教えてくれますので、その案内に従い、県道30号線と県道230号線の分岐を230号線方向に逸れます。
すると大棚自治会?という公民館のようなものがありますので、そこから歩きになります。
公民館と逆の方向には普通の民家があり、その右脇にたぶん「大棚トンネル」と書かれた看板があると思います。
「え、この道行くの・・・?」と思ったら、その道が正解です笑
突き当りを左に行くと、ちょっとした斜面があります。小さな廃屋が目印です。
その道の通りに進むと1分もしないうちにたどり着けると思います!
・・・・・・・・・・・・
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!とばして写真だけって方も楽しんでいただけましたか?
いやあ……
なげえ。
ちゃんと文章読んでたら普通に時間かかりますね笑
次はもちっと簡素なものにしようかな……。
まぁしかし、今回は写真多めという宣言はちゃんと守ってるので、どうかご勘弁いただきたい・・・。
最後に各トンネルの座標を置いておきますので、気になる方はぜひ検索してみてください!
まだストックはいくつかあるので、暇を見つけてちょくちょくやっていきたいと思います。よろしくお願いします!
では!
佐波川ダムトンネル:34.276755, 131.655846
ゆづりは隧道:34.281714, 131.647541
裸隧道,裸堀隧道:34.284070, 131.651596
大棚トンネル:34.121368, 131.277375