雨の日に
そういやナメクジを見ないな、と思った。
昔は、雨の前か後には必ずと言っていいほどブロック塀をのぼる「奴ら」がいたはずだ。その度にぎょっとして、このやろう!とか呟いて、小走りで駆け抜けた記憶がある。別にナメクジに風情を感じるわけではなく、むしろこの世で指折りの不快な生物だとすら思っているけれど、なんだかんだ見かけなければこうして文をしたためるくらいの情はあったのだ。
過去は水に流してしまおう!だからでておいで……と考えながら、濡れた塀を横目で見ていた。
すると。
ミミズを踏んだ!雨の日になると出てくるのはやめて!
うわっ!動転している隙を狙って目の前にナメクジが現れた!
やっぱり出てこなくていいよ……
好奇という呪いに侵される「犬鳴隧道」
どうも、つづみです!
みなさんゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
つづみはといえばいつもの通り、いろんなトンネルに行っていました!
ゴールデンウィーク中の放浪記は読みやすいように記事を三本に分けようと思います!
と、いうことでまず一つ目!!!
「犬鳴隧道」
知名度でいえばNo.1であろう犬鳴トンネル。
今回赴いたのは「心霊スポット」としてのイメージを払拭しようという思いがあったからです
……とはいえ撮ってきた写真が少なすぎて悲しい……。また再チャレンジしようと思ってます。
つべこべ言わない!まずは写真を!!!
そう、何を隠そう
霧がやばい。
そもそも雨予報だったのを強行突破して行ってます。
道中ずっとこんな感じ。
つづみは始終テンションが上がりっぱなしでした。
だって
崩落したガードレールに、落ち葉に埋もれた看板
またそれらを覆い隠すように鬱蒼と繁る木々
霧に咽ぶ幽谷……
あの雰囲気は二度と味わえないだろうなと思ってます。最高過ぎました。
入口からだいたい20分ほど。かなり遅く歩いたつもりです。
少しだけ開けた場所に、石碑が見えました。
まあトンネルに石碑はつきものです。
むかしむかしはトンネルを掘るというだけで一大事だったのです。
危険だし、人もお金も必要。
でも「そこまでして」という強い思いが確かにあるのです。
過去の想いに馳せること数秒。
右を向けば
あった。(指が写ってるのはご愛嬌)
……さて、あなたが想像してたのはどんな風貌ですか?
「封鎖するための平積みのブロック」
「そこから隙間を覗かせる坑口」
「大量の痛々しい落書き」
「物々しい思い雰囲気」
…………
いやぁ、
全然違う
アップがこちらです
……雨が本調子になって急いで撮ったので下方が写ってませんが、十分雰囲気は伝わると思います。
いや、素晴らしい!
立派なレンガの坑門で、色褪せたり風化して変色していますが、おそらく気持ちの良いテラコッタ色だったのでしょう
手前側のブロックには一段と深く苔が覆って、シダが青々と伸び盛っています
これが元々真っ白のブロックであるからまた驚き
残念ながらアーチのきわを確認することは出来ませんでしたが、かなり大きく、存在感がありました
隙間から奥の坑口が見えます
こちらと違って少しだけ上の方が開いているので、そこから漏れた光なのでしょう
……………………
さて、今回は以上です!!!
もっと写真を撮っていれば、より幻想的な風景と雰囲気が伝わったんだろうなと後悔しています……
ですが少しでも「心霊スポット」としての認知を「腐つくしいスポット」へと変えることができたのなら幸いです
アクセス
現在、福岡側へのルートは、その入り口がゲートで侵入不可になっているので(監視カメラのおまけつき)おとなしく宮若側から歩いていきましょう。入口付近は林業関係者の邪魔となるので駐車禁止となっています。おとなしく歩いていきましょう(二回目)。
あとがき
どうか人の作った「都市伝説」や「怪談話」におびえないで欲しい。あれはもはや悪意だ。
事故が起こりやすいのは見てもらえばわかる通り霧が発生しやすく、新トンネル付近ではカーブが多く、見通しも悪いからなのです。
おぞましい事件もあったのは事実です。だが無念の死が霊魂の発生要因とするならば病院は既に魑魅魍魎の巣窟となっているでしょう。
本当にしてはならないのは、亡くなった人の心を弄ぶためにその場所を訪れることなのです。
「犬鳴峠」の映画化によって、根も葉もない噂から空想された都市伝説を鵜呑みにする、無知で心無い人間がこの場所を訪れないことを願うばかりです。
では!
山口県隧道放浪記。
どうも、つづみです!
またまたトンネルへ行って来たので、その様子をつづろうと思います!
前回は写真を多めに!と思っていましたが、見返すとそこまで多くないなぁと感じました💦💦
なので今回こそ!!写真多すぎ!ってくらいの気持ちでいこうと思います!
合計で5つのトンネルを見てきました!回るのになんと一日費やしました……!
湯田温泉が途中にあったので、そこによってもよかったかなぁ、と帰りついた後に思いました笑
ではさっそく、1つ目のトンネルがこちら!
ドン!
ドン!!
ドン!!!
……これはちょっと近すぎ。
「佐波川ダムトンネル」
佐波川は「さばがわ」と読みます!
扁額がないので正確な名称がわかりませんが、
ダムトンネルとあるように、ダムのふちにあります。ここをくぐりけるとダム沿いの遊歩道へと繋がっており、湖を見ながら野鳥の声を楽しむことができます!
車で通り抜けるように設計されているのでしょうが、Uターンも離合も出来ない細道で、ゲンコツほどの石がごろごろ転がっていて危険なので、車で行く場合は佐波川ダム事務所前の駐車場に停め、歩いていきましょう
こちらが内部の様子です
外から見ると薄暗くジメッとしていて気味が悪くみえますが、中に入ってみると涼しく照明もありますので、不快感はほとんどありませんでした。
トンネルというか洞窟と言った方が雰囲気をつかみやすいと思います
手彫りの内面にモルタルを吹き付けた様子ででこぼこがより洞窟感を醸し出しています
…………。
さて、このトンネル。実際に調べてみるとすぐわかりますが、心霊スポットとしてとても有名なのだそうです。
以前立ち寄った際はいわゆる「逢魔が時」と呼ばれる時間で、その際の写真がこちらです。
・・・・・・。
まあたしかに、ちょっと怖かった。
ですが「ダム」「トンネル」「慰霊碑」「人の気がない」などと条件が重なれば、どこでも心霊スポットとして噂されるようになります。
怖いと思うのは、人間の本能です。「ここで昔、殺人があった」「自殺者が多い」など、本当のことならまだしも、でっちあげて噂を流布してるのは死者の冒涜だと考えます。
事故が多いのはその場所の安全性に問題があるんだろうし
冷や汗をかいたりドキドキするのは暗闇に恐怖を抱いているからなのです
実際に危ないのは生半可に有名な心霊スポットで出くわした不良軍団に違いないのです……。(本当に)
興味がある方は、絶対に安全に気を付けて散策してくださいね!
では、次!
「ゆづりは隧道」
路側には厚く落ち葉が堆積しています。右からはジャノヒゲがのび散らかしていました。
真ん中に落ち葉がないということは定期的に車が通っているのでしょうね(つづみもトンネル内で遭遇して焦った)。
おそらくこの道の先に小さな集落があるため、そこの住人が使ってるんじゃないかなぁと思います。
佐波川ダムは北西から南東にかけて斜めに長く、その一番下流に上記の佐波川ダムトンネルがあります。
湖の下側の道は佐波川ダムトンネルを抜けて遊歩道となっていますが、上側の道は国道489号線が通っています。
このトンネルは一応現役なのですが国道489号線の少し上を通る、旧489号線に位置しています。
現489号線には「ゆずりはトンネル」が開通しており、北側に駐車場があります。車で来訪される場合はこちらを利用しましょう!
このトンネルに照明はなく、徒歩で通過することは可能ですが、ライトを持っていくのがいいでしょう。
崩落や投棄物はありませんから、足に何か引っかかることはないですが、万が一車が通ってきた際に、自分の存在を相手に知らせるための重要なアイテムとなります。
ジャノヒゲが無くなったかと思えば今度は岩肌が露わになっています。上からは水が流れてきていて、水たまりができています。
なんとなく旧仲哀隧道を思い出しますが(※前回の記事参照)コンクリなので水には強そうです。アーチの脇のほうが濡れていましたが、少し表面がざらついているかなといったくらいでほとんど風化は見られませんでした。
トンネルをくぐりぬけて
南側の坑門がこちらになります。
扁額は読み取りにくいですが・・・・・・
「ゆづりは隧道」と読めますね!
被写体が標識になってしまいましたが、こちらの坑門で伝えたかったのは法面(両脇の人工的な斜面)の苔の具合です。ところどころ生えるシダも相まって、寂びれた雰囲気が静かに漂っています。
この旧道は、トンネルの内部も含めて側溝があり、水が多少なり通っています。
そのため水草が下部を埋め尽くしていてちょっと気持ち悪いました。集合体恐怖症の方はお気を付けください・・・!
基本的に、使用されていない旧道のトンネルは、内部の照明は撤去されており、長いトンネルになると前後から光は見えるものの中間付近はやはり真っ暗です。わたしは、半円の光と足音と息づかいのみを感じながら歩くのが好きなので、そういう点でこのトンネルは非常に良い体験になりました!
もと来た道を戻る!
次のトンネルは旧489号線を道なりに進むとあります。
現489号線を避けるようなカーブにしたがって進んでゆきます。
「野谷の石風呂」を通り過ぎるとすぐに見えてきます。
これはちょっと振り返って撮った標識。
もう少し早くくれば花見もできたのでしょうが、たいていは葉桜になっていました。
「裸隧道・裸堀隧道」
そうなんです!
実はこの手掘り感が満載のトンネルは二つが近い距離に存在しています。
私の通った順、写真の順で裸→裸堀となります。
さて。もうお気づきかもしれませんが・・・・・・
二つ目、崩れてんじゃん!
これにはリアルに「おぉ……」と声が出ました笑
この崩れた岩を少し握ってみると、すぐにヒビが入って割れてしまいました。かなり風化が進んでいます。
崩れて落ちた際の衝撃で、落岩のみがもろくなっているとも考えられますが、なんと隧道全体にヒビが・・・・・・
・・・・・・。
この隧道はあんまり長くないかなぁと思いました。大きな地震などがあれば一発だろうなと感じました。
言い換えれば
今がこの隧道の滅びゆく姿を目にする最後のチャンスかもしれません。
旧とはいえ、たしかに国道であったはずの道が、手入れや舗装がなければあっという間に雨風に侵食されて風化し、あっけなく崩れてしまうのです。
「ほら!早くいかないと崩れちゃうよ!」ってことが言いたいのではなく
過去に思いを馳せ、現在享受している「当たり前」のことを一度顧みることができると、つづみは思うのです。
こちら裸堀隧道を抜けて振り返った写真
坑門の上部が大きく欠けているのが分かりますか?
おそらく一度大きく崩れた名残でしょう
ビビりつつ写真を撮って、そそくさと帰りましたとさ。
で。
本来であればここで帰る予定でしたが、約束をしていたラーメン屋の開店時間よりかなり早く着いてしまうことから、追加でもう一つトンネルに行きました!
それがこちら
「大棚トンネル」
美しい・・・。
煉瓦のアーチが古めかしく佇んでいます。ここは昔「船木鉄道」という名で線路が敷かれていました。それが撤去され、トンネルのみが残っています。
※太平洋戦争末期に線路の鉄を国に提供したそうです
蒸気機関車が走っており、天井には煤っぽいもの(実際のものなのかわからない)がありました。
見てのとおりそこまで長いトンネルではないので、写真映えしそうだなあと思っていました。
道を真っ直ぐ進むと船木鉄道についての説明している看板がありました。この道の入り口にも、「大棚」と書かれた駅を模した看板がありました(フォントがダサいとか言わない)。
大棚トンネルの場所が少々わかりにくいので解説
GoogleMap先生がだいたいこの辺だよというのを教えてくれますので、その案内に従い、県道30号線と県道230号線の分岐を230号線方向に逸れます。
すると大棚自治会?という公民館のようなものがありますので、そこから歩きになります。
公民館と逆の方向には普通の民家があり、その右脇にたぶん「大棚トンネル」と書かれた看板があると思います。
「え、この道行くの・・・?」と思ったら、その道が正解です笑
突き当りを左に行くと、ちょっとした斜面があります。小さな廃屋が目印です。
その道の通りに進むと1分もしないうちにたどり着けると思います!
・・・・・・・・・・・・
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!とばして写真だけって方も楽しんでいただけましたか?
いやあ……
なげえ。
ちゃんと文章読んでたら普通に時間かかりますね笑
次はもちっと簡素なものにしようかな……。
まぁしかし、今回は写真多めという宣言はちゃんと守ってるので、どうかご勘弁いただきたい・・・。
最後に各トンネルの座標を置いておきますので、気になる方はぜひ検索してみてください!
まだストックはいくつかあるので、暇を見つけてちょくちょくやっていきたいと思います。よろしくお願いします!
では!
佐波川ダムトンネル:34.276755, 131.655846
ゆづりは隧道:34.281714, 131.647541
裸隧道,裸堀隧道:34.284070, 131.651596
大棚トンネル:34.121368, 131.277375
3つの仲哀隧道。
どうも鼓(つづみ)です!
先日トンネルに行ってきたのでその思い出を語ろうとおもいます!
いっっっつも真夜中に行くので写真撮ってもなにも見えないんですが、今回は真昼間に行ったので写真いっぱい撮ってきました!
では、どうぞ!
① 旧 仲哀隧道
まずはここ!
扁額(へんがく:アーチ上の名前が書いてある額)が擦れてよく見えませんが、
「仲哀隧道」
と書いてあります
(ちゅうあいずいどう、と読み、隧道とはトンネルのことです)
※かなり古いので文字が右→左で書いてあります
※仲哀の名については調べてみると面白いかもしれません
写ってませんが、手前にはガードレールがありますし、写真のとおり入口に(おもいっきり開いてますが)柵がしてあるので中には入らないほうが良いんじゃないかな
入口付近には左の崖からはかなりの勢いで水が流れ落ちていて、小さな池のようになっています
アーチの内側に浸水してる様子なので崩落も考えたほうがよさそうです
ですがやはり美しいですね!
横には露わになった岩肌、上部には植生が侵食しようと垂れ下がってきています。自然に侵される人工物の対比が良い……
アーチのレンガもしっとりと濡れ鮮やかで、ところどころ苔に覆われているのも趣があって素晴らしい
外からすでに見えている内部の手掘り部分の地面に白い石ころが転がっていて、おそらく欠けていっていると推測され、いずれは崩落してしまうのだと思います。
そこもまたをかし……などと考えながら、長くてカーブの激しい峠(七曲峠)を下っていきました
② 旧 「新仲哀隧道」
ここで一つ。
実は、仲哀隧道は3つ存在します。
その一代目が先程の「仲哀隧道」
そして今から向かうのは二代目の「新仲哀隧道」です
三代目の名は「新仲哀トンネル」で、新仲哀隧道と平行に作られており、その名を引き継いで今日も役割を果たしています
着きました!
奥に見えるのが二代目です!
・・・・・・・・・・・・
そう!
このトンネルの最大の特徴は、前後の道の雰囲気も楽しめるということなのです!
今までつづみはトンネルにしか興味がなかったのですが、このトンネルの写真を見たときに「あれ?荒廃した道って……素敵……///」なんておもったわけです笑
割れた中央線、ひびの入ったアスファルト、色褪せた標識、木々に呑まれそうな電柱。
過去の人の往来が色濃く残り、だからこそ強く感じる「歴史」
少し近付いて、振り返る。
この言葉にするのが難しい、寂しさと少しの高揚感
段々と陽が傾いて、影の色が濃くなってきていました。
ドン!こちらが二代目
「新仲哀隧道」
※看板だと「隧道」が「トンネル」と表記されているので、隧道というのは扁額用のおしゃれなのかもしれませんね
比較的新しいトンネルなので、内部はしっかりしていますし、装飾の少ない現代の機能的な印象を受けます
網に手をかけると風を感じて、反響する音がすべてこちらへ流れてくるようでした
いつもは廃トンネルばっかり見てまわってるつづみですが、いわゆる旧道というものにすっかり感動してしまいました
この道はまだ10年ほどしか経過していないのですが、今度行く機会があればもっと古いものに挑戦してみたいなぁ
③感想
つづみは考えます
アオイがこういった廃れていっているものを好きな理由は二つ
一つ
トンネルの特に昔のものには、職人の意匠などがいかんなく発揮されていて美しいのです
その装飾の持つ人工物としての美しさが、少しずつ自然へ帰っていく様子
二つ
山の奥に放棄された鳥居や、誰もいない工場の赤茶けた煙突の群生や、時が止まってそのままの遊園地などの「圧倒的現実」
と
時計の歯車を逆に強く回して、その時に見える一瞬だけどもはっきりとしたセピアの情景が、重なるとき
どちらも本当に言葉にできなくて、自分自身の語彙力や文章力を恨んでしまいます
世界には等しい時間が静かに降り積もっているんだなぁなんて、そんな事を言ってみたくなります
確かに残っている過去の息吹を厚く重なる時間の中から見つけ出して、つながらない電話に話しかけている……みたいな
ちょっとポエミーすぎますね笑
でも、本当にそう感じるのです
ぜひ一度体験してみてほしいです……!
・・・・・・・・・・・
いかがでしたか?
トンネル、行ってみたいなって思いましたか???
思ってくれるような記事を今後も出していこうと思います!
ここまで見てくださった方、ほんとにありがとうございました!
またよろしくお願いします!!
どんどんコメントしてください!暇なので返します!笑
トンネルを好きになった、その思い出
トンネルが好きだ。時間があればGoogleマップを見て、行けそうなトンネルの場所と、距離とガソリン代を計算している。なんでトンネルに入れ込むようになったのか。アルバムを探ると、1枚の写真を発見した。
去年の10/21のこと、つまり半年前。
いつものように真夜中ドライブに勤しんでいたところ、田舎道の途中に駅を発見。超早朝。朝の3時。
「油須原駅」
その駅舎は非常に趣があって、闇の中でも惹き付けられた。寂れているが小綺麗な内装は古めかしい雰囲気に溢れていた。ホームにあった赤のランプがひとつだけ光っていたのを思い出す。
「ねぇ、さっきトンネルなかった?」
同乗者Kが言った。このトンネルが写真のものである。
実は駅に停車する前、ちらりとこのトンネルが見えて、気になっていた。2/3の賛成は決定だった。少しビビりつつもトンネルへ足を踏み入れる。
赤レンガのアーチ。電灯が妖しく光っている。トンネルの中は冷えて、気付けば息は白くなっていた。響くのは靴の音と、くぐもった話し声。しなびた蜘蛛の巣がだらしなく垂れて、顔へ引っかかった。そこまで長くはなかった。走れば10秒もかからずに抜けて出られるくらいの距離。だが、記憶の中では10分も歩いているような感じさえする。何より静かだった。靴音や喋り声が、さらにそれを強くさせた。トンネルを抜けるとただの畑道だった。
この時の情景をとてもよく覚えている。逆に会話はほとんど忘れてしまった。思い出補正も多分にかかっていると思う。だが、この瞬間から、トンネルの静かな寂しさと、穏やかな孤独の虜になってしまったのは間違いない。
――
えっ、ブログってこんな仰々しいっけ???あれ???
まぁいいや
今年中にまたいろんなところに行きたい!
今まで行ったトンネルの記事はまたやります。
どうぞよろしく。
初投稿
ブログをはじめてみた。このクソ忙しい時期に。
何を書けば良いのだろうと頭を探った時に、そう言えば自分はブログという文化にほとんど触れてきたことが無かったのを思い出した。
何もかもがわからん。でもわかってる人もそんな多くないだろう。
好きなことを書こう。