トンネルと日記

廃墟、廃道、廃トンネル。忘れた頃に更新します。

トンネルを好きになった、その思い出

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トンネルが好きだ。時間があればGoogleマップを見て、行けそうなトンネルの場所と、距離とガソリン代を計算している。なんでトンネルに入れ込むようになったのか。アルバムを探ると、1枚の写真を発見した。

去年の10/21のこと、つまり半年前。

いつものように真夜中ドライブに勤しんでいたところ、田舎道の途中に駅を発見。超早朝。朝の3時。

油須原駅

その駅舎は非常に趣があって、闇の中でも惹き付けられた。寂れているが小綺麗な内装は古めかしい雰囲気に溢れていた。ホームにあった赤のランプがひとつだけ光っていたのを思い出す。

 

「ねぇ、さっきトンネルなかった?」

同乗者Kが言った。このトンネルが写真のものである。

実は駅に停車する前、ちらりとこのトンネルが見えて、気になっていた。2/3の賛成は決定だった。少しビビりつつもトンネルへ足を踏み入れる。

 

赤レンガのアーチ。電灯が妖しく光っている。トンネルの中は冷えて、気付けば息は白くなっていた。響くのは靴の音と、くぐもった話し声。しなびた蜘蛛の巣がだらしなく垂れて、顔へ引っかかった。そこまで長くはなかった。走れば10秒もかからずに抜けて出られるくらいの距離。だが、記憶の中では10分も歩いているような感じさえする。何より静かだった。靴音や喋り声が、さらにそれを強くさせた。トンネルを抜けるとただの畑道だった。

 

この時の情景をとてもよく覚えている。逆に会話はほとんど忘れてしまった。思い出補正も多分にかかっていると思う。だが、この瞬間から、トンネルの静かな寂しさと、穏やかな孤独の虜になってしまったのは間違いない。

 

――

 

えっ、ブログってこんな仰々しいっけ???あれ???

 

まぁいいや

 

今年中にまたいろんなところに行きたい!

今まで行ったトンネルの記事はまたやります。

どうぞよろしく。