3つの仲哀隧道。
どうも鼓(つづみ)です!
先日トンネルに行ってきたのでその思い出を語ろうとおもいます!
いっっっつも真夜中に行くので写真撮ってもなにも見えないんですが、今回は真昼間に行ったので写真いっぱい撮ってきました!
では、どうぞ!
① 旧 仲哀隧道
まずはここ!
扁額(へんがく:アーチ上の名前が書いてある額)が擦れてよく見えませんが、
「仲哀隧道」
と書いてあります
(ちゅうあいずいどう、と読み、隧道とはトンネルのことです)
※かなり古いので文字が右→左で書いてあります
※仲哀の名については調べてみると面白いかもしれません
写ってませんが、手前にはガードレールがありますし、写真のとおり入口に(おもいっきり開いてますが)柵がしてあるので中には入らないほうが良いんじゃないかな
入口付近には左の崖からはかなりの勢いで水が流れ落ちていて、小さな池のようになっています
アーチの内側に浸水してる様子なので崩落も考えたほうがよさそうです
ですがやはり美しいですね!
横には露わになった岩肌、上部には植生が侵食しようと垂れ下がってきています。自然に侵される人工物の対比が良い……
アーチのレンガもしっとりと濡れ鮮やかで、ところどころ苔に覆われているのも趣があって素晴らしい
外からすでに見えている内部の手掘り部分の地面に白い石ころが転がっていて、おそらく欠けていっていると推測され、いずれは崩落してしまうのだと思います。
そこもまたをかし……などと考えながら、長くてカーブの激しい峠(七曲峠)を下っていきました
② 旧 「新仲哀隧道」
ここで一つ。
実は、仲哀隧道は3つ存在します。
その一代目が先程の「仲哀隧道」
そして今から向かうのは二代目の「新仲哀隧道」です
三代目の名は「新仲哀トンネル」で、新仲哀隧道と平行に作られており、その名を引き継いで今日も役割を果たしています
着きました!
奥に見えるのが二代目です!
・・・・・・・・・・・・
そう!
このトンネルの最大の特徴は、前後の道の雰囲気も楽しめるということなのです!
今までつづみはトンネルにしか興味がなかったのですが、このトンネルの写真を見たときに「あれ?荒廃した道って……素敵……///」なんておもったわけです笑
割れた中央線、ひびの入ったアスファルト、色褪せた標識、木々に呑まれそうな電柱。
過去の人の往来が色濃く残り、だからこそ強く感じる「歴史」
少し近付いて、振り返る。
この言葉にするのが難しい、寂しさと少しの高揚感
段々と陽が傾いて、影の色が濃くなってきていました。
ドン!こちらが二代目
「新仲哀隧道」
※看板だと「隧道」が「トンネル」と表記されているので、隧道というのは扁額用のおしゃれなのかもしれませんね
比較的新しいトンネルなので、内部はしっかりしていますし、装飾の少ない現代の機能的な印象を受けます
網に手をかけると風を感じて、反響する音がすべてこちらへ流れてくるようでした
いつもは廃トンネルばっかり見てまわってるつづみですが、いわゆる旧道というものにすっかり感動してしまいました
この道はまだ10年ほどしか経過していないのですが、今度行く機会があればもっと古いものに挑戦してみたいなぁ
③感想
つづみは考えます
アオイがこういった廃れていっているものを好きな理由は二つ
一つ
トンネルの特に昔のものには、職人の意匠などがいかんなく発揮されていて美しいのです
その装飾の持つ人工物としての美しさが、少しずつ自然へ帰っていく様子
二つ
山の奥に放棄された鳥居や、誰もいない工場の赤茶けた煙突の群生や、時が止まってそのままの遊園地などの「圧倒的現実」
と
時計の歯車を逆に強く回して、その時に見える一瞬だけどもはっきりとしたセピアの情景が、重なるとき
どちらも本当に言葉にできなくて、自分自身の語彙力や文章力を恨んでしまいます
世界には等しい時間が静かに降り積もっているんだなぁなんて、そんな事を言ってみたくなります
確かに残っている過去の息吹を厚く重なる時間の中から見つけ出して、つながらない電話に話しかけている……みたいな
ちょっとポエミーすぎますね笑
でも、本当にそう感じるのです
ぜひ一度体験してみてほしいです……!
・・・・・・・・・・・
いかがでしたか?
トンネル、行ってみたいなって思いましたか???
思ってくれるような記事を今後も出していこうと思います!
ここまで見てくださった方、ほんとにありがとうございました!
またよろしくお願いします!!
どんどんコメントしてください!暇なので返します!笑